S50C(炭素鋼)の中・大型サイズの機械加工
こちらの記事では、S50Cの機械加工の概要と実際の加工事例をご紹介いたします。
S50Cとは
S50Cは、約0.5%の炭素を含んでおり、焼入れによって硬度と強度が向上する特性を持つ機械構造用炭素鋼鋼材の一種です。主にシャフトやボルト、ナット、ピン、樹脂金型やプレス金型などの機械部品や金型に使用されます。
S50Cは炭素含有量が多いため、引張強さや耐摩耗性が高く、特に強度が要求される部品に適しています。一方で、薄物や細かい形状では焼割れのリスクがあります。また、熱処理により機械的性質を向上させることができますが、防錆処理が必要です。
S45Cと比較すると、S50Cはより高い硬度と耐摩耗性を持っていますが、その分脆さも増します。コスト面では、S50CはSS400やS45Cに比べて高価です。
当社の中・大型サイズのS50Cの機械加工
当社では、S50C材の切削加工について□100程度から対応可能ですが、特に□300程度の中型サイズから、最大2,500×5,000までの加工を得意としています。1967年の創業以来50年以上、中・大型サイズのS50Cの加工を行っており、高精度加工品を提供しています。
中・大型サイズのS50Cの機械加工の事例
冷却プレート(S50C、30×600×650)
こちらは、金型の冷却プレート(S50C、30×600×650)です。
素材手配から6F加工と穴加工・ラジアルボール盤で長穴加工を行いました。ラジアルボール盤で長穴加工をすることで、ガンドリル加工と比較し、費用を抑えることができています。
中・大型サイズのS50Cの機械加工のことなら、大型機械加工センターにお任せください!
こちらの記事では、S50Cの概要と、加工事例についてご紹介いたしました。
大型機械加工センターを運営する応原工業では、5面加工機を2台、その他の門型マシニングセンタを3台保有しています。□100から最大、2,500×5,000までのサイズを1個から製作可能です。
広島県から中国・四国エリアを中心に全国対応しています。中・大型サイズの精密加工のことなら当社までお気軽にご相談ください。