鋳物加工が忌避される4つの理由
こちらの記事では、鋳物加工が忌避される理由と実際の加工事例をご紹介いたします。
鋳物加工が忌避される4つの理由
1. 鋳物の粉が工作機械の劣化の原因に繋がること
鋳物は、削ったときの切粉がパウダー状になります。その切粉の粒子は非常に小さく、機械のわずかな隙間にも入り込んでしまい、目詰まりや摩耗などの原因となることがあります。特に鋳物の品質が悪いと、こうした事態が発生しやすくなります。
そのため、忌避される理由の1つになります。
当社では、高品質な鋳物を仕入れることで、こうした問題に対処しています。
2. 支給材料ごとに品質にばらつきがあること
鋳物は、鋳造会社ごとに品質によるばらつきが大きいです。また、同一会社内においてもロットごとに品質が変動することがあり、支給材料の品質が安定しません。
当社では1967年の創業以来50年以上、大型サイズの鋳物加工を行っており、長年の実績と経験により品質のバラツキを修整し、高精度の鋳物加工品を提供することが可能です。
3.鋳巣により加工ロスになる場合があること
機械加工の最中に、鋳巣が発見された場合、それまでに費やした加工時間がロスとなり、歩留まり悪化に繋がります。
当社では、鋳巣があった場合、肉盛り溶接や、不具合の箇所を削り、代わりにインサートを入れ込む、といった対応をすることも可能です。
4.長穴加工の際、鋳巣により、真っすぐに穴を開けられない場合があること
長穴加工の際、鋳巣があると、鋳巣の方向に工具が逃げていき、真っすぐに穴を開けることができません。
当社では、鋳造の段階からご依頼いただくことで、鋳物発注時に、鋳巣の発生確率を下げる鋳物構造を考慮することことが可能です。
鋳物の加工事例
フェンダー(鋳鉄、1,100×1,700)
こちらは、オークマの門型マシニングセンタで加工したフェンダー(サイズ:1,100×1,700)です。
母材となる鋳鉄に別鋼材をインサートするために加工しています。当社では、型の機能に応じて様々な鋼材をよく使い分けるため、インサート加工を行います。そのため、本事例のようなポケット加工を精度良く仕上げることが可能です。
鋳物加工のことなら大型機械加工センターにお任せください!
こちらの記事では、鋳物加工が忌避される理由についてご紹介いたしました。
大型機械加工センターを運営する応原工業では、創業以来、数多くの鋳物加工品を納品してきました。300×300から2,500×5,000までの加工サイズの加工品を1個から製作可能です。広島県から中国・四国エリアを中心に全国対応しています。
鋳物加工のことなら当社までお気軽にご相談ください。