鋳物(鋳鉄)の加工におけるポイント|応原工業株式会社(広島)
こちらの記事では、鋳物(鋳鉄)の加工におけるポイントと実際の加工事例をご紹介いたします。
鋳物(鋳鉄)の加工におけるポイント
鋳鉄を加工する際には、主に以下の点に気を付ける必要があります。
ドライ加工が一般的
鋳鉄は、切粉の排出性がよく切削時の熱も発生しにくいため、クーラントを使わないドライ加工が一般的です。
*切削時の粉塵を抑えるため、あえて切削油を使って加工をする場合もあります。
適切な工具選定
鋳鉄は品番によっては硬度が高いため、適切な工具を選定しないと工具が欠けてしまうことがあります。特に、すくい角が大きいと切れ刃にチッピングが起こりやすくなるため、すくい角が小さな刃先を選定することが重要です。
また、鋳鉄といってもねずみ鋳鉄や、白鋳鉄、ダクタイル鋳鉄など、様々な種類があり、機械的性質も異なるので、それぞれの性質に応じた工具を選定します。
適切な品番の選定
鋳鉄は、品番によって溶接性に優れているものとそうでないものがあるため、補修や改造を前提とする場合は、溶接性を考慮する必要があります。
また、鋳鉄の中でも硬い品番は、コストが高い傾向にあります。切削性・溶接性・コストを総合的に鑑みて、適切な材質を選定することが重要です。
当社では、様々な品番の鋳鉄に対応しており、お客様の条件に合わせて、最適な品番をご提案することも可能ですので、お気軽にご相談ください。
当社の大型サイズの鋳物(鋳鉄)加工
当社では、鋳鉄の加工の中でも主に、大型サイズの加工を得意としています。鋳鉄は、鋳造時の天候や温度、金属注入までの時間、作業者の熟練度などで、製品の仕上がりに大きな差が出ます。特に大型サイズとなると、一つ一つの形状や品質のバラツキが非常に出やすいです。
当社は1967年の創業以来50年以上、大型サイズの鋳物加工を行っており、長年の実績と経験によるそうしたバラツキを修整し、高精度の鋳物加工品を提供しています。
大型・大物サイズの鋳物(鋳鉄)加工の事例
ピラー(鋳鉄、710×1,540)
こちらは、自動車業界向けにオークマの門型マシニングセンタで加工したピラー(サイズ:710×1,540)です。
加工条件や工具の選定を行うことで、縦かぐ面に要求仕様通りの加工を行っています。
大型・大物サイズの鋳物(鋳鉄)加工のことなら、大型機械加工センターにお任せください!
こちらの記事では、鋳鉄加工の概要と実際の加工事例についてご紹介いたしました。
大型機械加工センターを運営する応原工業では、5面加工機を2台、その他の門型マシニングセンタを3台保有しています。最大、2,500×5,000までのサイズを1個から製作可能です。
広島県から中国・四国エリアを中心に全国対応しています。大型・大物サイズのプレート加工のことなら当社までお気軽にご相談ください。