ねずみ鋳鉄の種類
こちらの記事では、ねずみ鋳鉄の種類と実際の鋳鉄の加工事例をご紹介いたします。
ねずみ鋳鉄の種類
鋳鉄は、鉄を主成分に2.1~6.7%の炭素を含む鉄の合金です。鋳鉄は炭素量が多いと黒鉛(グラファイト)が晶出します。黒鉛は黒色をしており、炭素量の多い鋳鉄はその断面の色からねずみ鋳鉄と呼ばれています。ねずみ鋳鉄は、黒鉛の晶出状態によって、「片状黒鉛鋳鉄」と、「球状黒鉛鋳鉄」の2つに分類されます。
片状黒鉛鋳鉄
片状黒鉛鋳鉄は、黒鉛が花片のように集まった形状の鋳鉄です。減衰能(振動を吸収する能力)が優れています。
また、黒鉛が潤滑剤としての役割を果たし、熱伝導が良いため摩擦熱を逃がしやすく、振動吸収能力が高く、熱衝撃にも強い素材です。
これらの特性を活かして、工作機械用のベッドやテーブル、ディーゼルエンジンのシリンダーライナー、ケーシング、クランクケース、油圧機械用の羽根車などに利用されます。
球状黒鉛鋳鉄
球状黒鉛鋳鉄は、強度、防振性に優れた合金 また、マグネシウム(W)、セリウム(Ce)などを加えて組織中の黒鉛の形を球状にして強度や延性を改良した鋳鉄です。ノジュラー鋳鉄、ダクタイル鋳鉄とも呼ばれています。
引張強さや、伸び、粘り強さ(靭性)などに優れ、片状黒鉛鋳鉄よりも数倍の強度をもっていることから、強度の必要な自動車部品、水道管(ダクタイル鋳鉄管)などに使われています。
当社の中・大型サイズのねずみ鋳鉄加工
当社では、鋳鉄の加工の中でも主に、中・大型サイズ(□300~2,500×5,000)の加工を得意としています。1967年の創業以来50年以上、中・大型サイズの鋳鉄加工を行っており、高精度の鋳鉄加工品を提供しています。
中・大型サイズのねずみ鋳鉄加工の事例
工作機械のベース(ねずみ鋳鉄、55×600×700)
こちらは、工作機械のベース(鋳鉄、55×600×700)です。
まず、6面全てフライス加工を行い、各種加工後に、横穴加工及びタップ加工を行いました。
中・大型サイズの鋳鉄加工のことなら、大型機械加工センターにお任せください!
こちらの記事では、ねずみ鋳鉄の種類と、実際の加工事例についてご紹介いたしました。
大型機械加工センターを運営する応原工業では、5面加工機を2台、その他の門型マシニングセンタを3台保有しています。□300から最大、2,500×5,000までのサイズを1個から製作可能です。
広島県から中国・四国エリアを中心に全国対応しています。大型・大物サイズの精密加工のことなら当社までお気軽にご相談ください。