ねずみ鋳鉄(FC)の加工
こちらの記事では、ねずみ鋳鉄(FC)の概要と実際の鋳鉄の加工事例をご紹介いたします。
ねずみ鋳鉄(FC)とは
ねずみ鋳鉄は、鋳鉄の一種です。鋳鉄の中では最も一般的で、様々な製品に使用されています。破断面がねずみ色であることが、「ねずみ鋳鉄」という名称の由来です。
ねずみ鋳鉄は、含まれている炭素がグラファイト(黒鉛)の状態で存在しています。グラファイトが多く含まれているため、他の鉄材料と比較すると脆く、引張り強度も小さいです。
しかし、耐摩耗性や、耐熱性、振動吸収性に優れています。そのため、摺動部品や、溶融炉、エンジンシリンダーブロックなどによく使用されています。
ねずみ鋳鉄はFC(Fは鉄(Fe)のF、Cは鋳造(Casting)のC)とも呼ばれており、代表的なものにFC200があります。FC以降の数値は、引張り強さの下限値を表しており、FC200であれば、引張り強さが200MPa以上あるということを示しています。JIS記号では、FC100・FC150・FC200・FC250・FC300・FC350の6種類があり、用途にあわせたものを選定する必要があります。
当社の中・大型サイズのねずみ鋳鉄(FC)加工
当社では、ねずみ鋳鉄の加工の中でも主に、中・大型サイズの加工を得意としています。1967年の創業以来50年以上、中・大型サイズの鋳鉄加工を行っており、高精度の鋳鉄加工品を提供しています。
中・大物サイズのねずみ鋳鉄加工の事例
プレス機の定盤(ねずみ鋳鉄、100×1,200×2,350)
こちらは、プレス機の定盤(ねずみ鋳鉄、100×1,200×2,350)です。素材から入荷後、荒加工、仕上げの順に加工しました。
素材の熱変異を考慮して加工手順を検討し、エアーで意識的に冷却を行いながら加工を行いました。
中・大型サイズのねずみ鋳鉄加工のことなら、大型機械加工センターにお任せください!
こちらの記事では、中・大型サイズのねずみ鋳鉄加工の概要と実際の加工事例についてご紹介いたしました。
大型機械加工センターを運営する応原工業では、5面加工機を2台、その他の門型マシニングセンタを3台保有しています。□300から最大、2,500×5,000までのサイズを1個から製作可能です。
広島県から中国・四国エリアを中心に全国対応しています。大型・大物サイズの精密加工のことなら当社までお気軽にご相談ください。